今回は徳者本也(とくはもとなり)です。
為政者には徳が本当に大事であって財物などは二の次だということです。
徳者本也 財者末也 とあります。
そうはいうけど、そうはならないよね。
まあ、そりゃ、そうですな。
財者末也って、それは無いでしょ。
この言葉は「大学」に出ていますが「菅子」にも似たような字の言葉があります。
愛者憎之始也 徳者怨之本也 とあります。
愛は憎しみの本で、徳は恨みの本?
愛や徳は見返りを望む気持ちが生じやすいので、憎しみや恨みの本になる、と言うことです。
しかし、賢者はそうではない、とあります。
じゃあ、恩を返して欲しいと思うのは賢者じゃない、ってことか。
まあ、そう言いたいみたいです。ちなみに「菅子」は、管仲の作品とも言われていますが、ところどころ誰が書いたか判らないようです。
ふーん。
出典は「大学」でした。