今回は泥牛入海(でいぎゅうにゅうかい)です。
手から離れたものがもう帰ってこない、行ったきり帰ってこない、という意味です。
泥で出来た牛が海に落ちたら帰ってこないでしょ。
まあ、そういうことです。
牛、って意味あるの?
「牛」は占いや神話の象徴でも非常に重要です。「牛」は憧れ、物欲に向かうイメージです。「海」には社会、人のつながりの意味もありますから、夢を持って社会に入っても結局ほとんど消えてしまう世の虚しさを言っているのかもしれませんね。
なるほど。
出典は「景徳傳灯録」でした。
「景徳傳灯録」って仏教の本だね。