今回は疑事無功(ぎじむこう)です。
物事は疑いながらやっても上手くは行かない、ということです。
確信をもってやりぬく気持ちで取り組め、ってことだね。
そういうことです。
古代中国の法律家 商鞅(しょうおう)の言葉といわれています。商鞅(しょうおう)は、後に中国を統一する「秦(しん)」を強国にした一人と言われています。
改革をすすめるときに「疑行無名 疑事無功」と言っています。
商鞅(しょうおう)は年表とかでも見かける名前だね。
「疑事」も「疑行」もあやふやな気持ちで行うことです。
出典は「商君書」と言う、商鞅(しょうおう)が書いたと言われる本ですが、内容的に少なくても一部は後の人が書いたと言われています。
この商鞅(しょうおう)のことは「史記」にも出ています。
へー。
もう少し時代が後になって、「趙(ちょう)」の王様が、北方民族と戦うため騎馬民族の服を軍隊に取り入れようとして猛反対に合いましたが、肥義(ひぎ)と言う家臣が王に、王が決めたからには断固やらないといけない、疑事無功(ぎじむこう)だ、と言いました。
このことを「胡服騎射(こふくきしゃ)」と言います。商鞅(しょうおう)より後のことですが、このエピソードの出ている「戦国策」を出典にしている資料もあります。
「戦国策」は「史記」より新しいんじゃないの?
まとめられたのは前漢の末期ですが、内容は古い本のまとめですから。
でもエピソード自体は、商鞅(しょうおう)の方が古いよね。
そうです。
出典ってむずかしいね。