今回は絶観忘守(ぜっかんぼうしゅ)です。
禅宗の言葉で、見ることをやめ、正しさや教えさえも忘れる悟りの境地です。
正しい教えも?
正しさ、というのは状況を見て、その度にきちんと判断することで近づけます、最初から「これが良いこと」と決めるのは考えの浅い全くの初歩的な修行です。
えー!じゃあ、難しいじゃん。
まあ、一応、悟りの境地ですから、難しいんじゃないでしょうか。
悟り、って何?
何ものでもなく、ただ目指すべき場所、状況、数学で言う不定数なのではないかと思います。
それを、各個人が各々の人生の中で目指して納得すればそれでよいのでしょう。
悩みから逃れたい、というのも、スタート地点としては良いでしょう。
でも、悩まないのもいいでしょ?
悩めるのは嬉しいことでもありますよ。生きている充実感を感じます。
ちょっと年寄りっぽいな。
出典は牛頭法融「心銘」でした。