今回は維摩一黙(ゆいまいちもく)です。
言葉で喋るより沈黙の方が良い。と言う意味で使われます。
仏教で、言葉に出来ない教えを、沈黙と態度で伝えようとした話が元になっています。
黙っていた方が伝わるって、良く聞くけど意味判らないんだけど。
それは、言葉で言ってしまうとそれが答えだと思ってしまうので、永久に答えにたどり着きません。
ですから、見て、良く考えることです。その方法でしか理解にたどり着くことはありません。
直接言葉にすると、その言葉のイメージに流されてかえって遠回りになってしまうと言うことです。
この言葉はそんな意味なの?
ですが、実際に使う時は「言葉で喋るより沈黙の方が良い」と言う意味で使うのが宜しいでしょう。
元の話は、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)などが、維摩(ゆいま)に仏教の質問をしたときに、一言も喋らずに黙っていたと言う場面の話で「維摩(ゆいま)の一黙、雷(らい)の如し」と言われています。
出典は「維摩経(ゆいまきょう)」でした。