今回は腹中之書(ふくちゅうのしょ)です。
昔の中国のある地方では7月7日に服を虫干しにする習慣があって、たくさんの服を虫干しする貴族に対し、ある文化人が裸で寝そべり「どうしてそんなところで寝ているのか?」と聞かれて腹の中の本を虫干ししているのだ、と答えた故事の言葉です。要するに遊んでばかりいることより多くのことを学んだことを言いたかったのでしょう。
要するにたくさんの服を自慢する貴族を見て、自分には腹の中にしっかりと学んだ学問が入っている、とその腹の中の本を虫干ししているのだ、って言ったんだね。
まあ、そういうことです。
なるほどね。
故事自体は「世説新語」に出ていますが「我曬書」と出ています。「太平御覧」には「我曬腹中」「我曬書也」などと出ています。
まあ、簡単に言えば「腹中之書(ふくちゅうのしょ)」ってことか。