今回は蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)です。
騒がしいだけのこと、無意味な議論、文章などを意味します。
かえるとセミはうるさいだけってこと?
そうですね。まあ何か考えがあって騒いでいるとは思えませんね。
漢字からも、かえるは鳴いて、セミは騒がしい、ってことですからね。
出典はちょっとめんどくさいのですが北宋時代の詩人の蘇軾(そしょく)が「出都来陳所乗船上有題小詩」で「蛙鳴青草泊、蝉噪垂揚浦」と詠んでいます。
ほう。
後の時代に清の時代の儲欣(ちょきん)が「平淮西碑評」の中で「蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)」と言う言葉を記しています。
じゃあ、蘇軾(そしょく)が随分古いね。
まあ、清なんて最近までありましたからね。
最近じゃないよ。
1911~1912年の辛亥革命(しんがいかくめい)まであったんですから。
日露戦争のころじゃん。