今回は衆寡不敵(しゅうかふてき)です。
しゅうかてきせず、少数では多数には、かなわない。と言うことです。
あたりまえじゃん!
戦の勝敗は兵の多寡(たか)にあらず、戦いを決するのは兵の多い、少ないではない、という言葉も有ります。
気合の問題?とにかく、どっちかが間違っているってこと?
そうではありません、場合によりますよね、状況を良く見極めて使うべきですね。単に都合の良い方を使うのではなく、現実を良く考えて、その上で、結論として使うべきでしょう。
不利だからかなわない、と言うのなら、理由はなんでしょう、そして今後の対策はどうするのか?ここまでセットで使うべきです。
不利だけど勝てる、と言うのなら、理由はなんでしょう、感情論ではなく、自分も周囲のヒトも納得させられますか、上手く行かなかったときの代替案も説得力を増しますね。
そういうのは感情論になりやすいよね、勝てる可能性があっても、引いちゃう、勝てないのに気合で何とかなる気がしちゃう、でも、勝てるって言うなら代替案は、いらないんじゃない?
現実を見ているからこそ、様々な場合を考え、確率の低いパターンも考えられます。上手く行っても、行かなくても、大丈夫そうな方が、周りも安心でしょ。
ヒトは、分析能力が低いほど感情論に走ってしまいますから。衆寡敵せず、勝てないことを戦う前に認めることも力ですね。
それと、出典は「三国志」ですが、「孟子」にも、そっくりな表現があります。
「孟子」の方が古いよね「孟子」が出典でいいんじゃない?
「孟子」の方は意味は同じようなものですが、寡固不可以敵衆、とあり、「三国志」の方は、衆寡不敵とあります。
あー、なるほどね。しゅうかふてきね。
かえるさん的には、しゅうかてきせず、で使います。
何に使うの?
出典は「三国志」でした。