今回は諸法無我(しょほうむが)です。
仏教の基本の教え「三法印」のひとつで、全てのものは「因縁」で成り立っており「絶対的なものは何もない」ということです。
どういうこと?
全てのものは、時や関係性により変化していくものであって「本来こうである」という様な考え方には意味が無い、ということです。
要するに、全てのものは流れの中から生まれてきているのであって、「それ自体は無い」ということです。
頑張ってもどうせ自分なんて無いから仕方ない、ってこと?
そうも聞こえてしまいますが、そうではありません、人は失うことを恐れ、幸福を見つめることが上手に出来なくなってしまう傾向があります。
簡単に言えば「損とか得とか、あんまりくだらないことにこだわらず、一生懸命生きよ」ってことです。
「三法印」って他に何があるの?
「諸行無常(しょぎょうむじょう)」と「涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」です。
簡単に言うと?
「諸行無常(しょぎょうむじょう)」は、全てのものは移り変わっていくこと、「涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」煩悩が強いとかえって辛いよ、ってことです。