今回は門前雀羅(もんぜんじゃくら)です。
人がいなくて寂しい様子。静かでひっそりとしてヒマなこと、です。
ヒマな店とかでよく言うよね。
そうですね。門の前に雀羅、スズメを取る網を置いておけば、スズメが取れるほど、静かで人がいない、ってことです。
元は、偉いお役人の所に賄賂や贈り物をする人でごった返していたのが、そのお役人がクビになったとたん誰もいなくなったその様子を門前雀羅(もんぜんじゃくら)と言ったのです。
後に白居易の漢詩にも出て来まして有名です。
へぇ。今も昔も権力者は、力がある時は人が寄ってくるけど、力を失うとさっといなくなっちゃうんだね。
だから、良いときにも自分を戒めながら生きたいものですね。
出典は「史記」でした。