今回は一裘一葛(いっきゅういっかつ)です。
ものすごく貧しいことです。
あらやだ。
どういうことなの?
冬用の毛皮の服の「裘」と夏用の薄い服の「葛」を一枚づつしか持っていない、ということです。
服が2枚しか無いのはかなり不便そうだね。
その位貧しい、ということです。まあ、あんまりいっぱいあっても邪魔ですけどね。
それもそうだよね。
この言葉も出典が難しいんですよね。
「裘葛(きゅうかつ)」という使い方もされることが多く、同じ意味だから出典としている場合もあります。
その意味で「春秋公羊伝」の「桓公八年」には、冬不裘、夏不葛 とあります。 韓愈の「答崔立之書」などでは「裘葛(きゅうかつ)」を見かけることが出来ます。
出典は黄庭堅(こうていけん)の「蒲圑座贊」でした。