今回は三令五申(さんれいごしん)です。
何回も命令し、繰り返し説明すること、です。
へー、どういうことなの?
字としては三回命令し、五回述べる、ということです。
まんまだね。
この言葉の典拠は、始皇帝より前のお話で「呉越の戦い」の呉王に仕えた「孫武(そんぶ)」のお話です。
お、「孫子」だね。
孫武が、呉王の妾(めかけ)達に命令をしてみろ、と言われ、孫武が妾達に命令してみるとみんなふざけて真剣にやりません。
あらま。
そしてもう一回孫武が命令しても妾達は聞きませんでした。孫武は「これは私の説明が判りにくかったからで、私の責任だ。」ともう一回しっかり説明しました。
へー。
でも、妾達は笑ってふざけていました。
今度は孫武は「しっかり教えたのにみんなが命令を聞かないのは隊長の責任である。」と、隊長にしていた呉王の一番お気に入りの妾を処刑しました。
え、怖いじゃん。
そして、その後はみんな、ものすごくよく言うことを聞いたそうです。
そりゃそうだよ、孫武怖いな。
出典は「史記」でした。