今回は特別企画「易経 十二消長卦」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 十二消長卦」になります。
今回は「上六 地雷復 易経 十二消長卦」です。
地雷復(ちらいふく)の卦辞は「亨 出入无疾 朋来无咎 反復其道 七日来復 利有攸往」とおる でいりやまいなく ともきたりてとがなし そのみちをはんぷくし なのかにしてらいふくす ゆくところあるによろし。です。
上爻は「迷復 凶 有災眚 用行師 終有大敗 以其國君 凶 至于十年不克征」かえるにまよう きょう さいせいあり しをやれば ついにたいはいあり そのこくくんをもってするに きょう じゅうねんにいたるもせいするあたわず。
軍を使えば敗北し、十年たっても征服できない、と言っています。
ダメじゃん。
しかし、「戦争」「軍」ということは生死にかかわる重大事であると同時に、占い的に「生まれ変わる」という意味を含みます。
「十二消長卦」では「地雷復」は「十二月」に対応し「二十四節気」では「冬至」「小寒」に当たりますので「西洋占星術」では「山羊座」に当たります。
「タロット」に詳しい人なら「山羊座」の次の「水瓶座」のタロットカードの最初の数札の名前は「敗北」です。
「山羊座」で「社会」で頑張ってアレコレ閉塞感が溜まっているのを思い切り行動する「水瓶座」で晴らすようなイメージがあるよね。
そうです、損得を越えて自分のやりたいことをやってこそ、スッキリする、というようなイメージです。それはある種の癒しでもあります。
そうか、そう考えると「地雷復 上爻」は「山羊座」が終わって次の「水瓶座」に入るようなイメージがあるんだね。
そして「地雷復 上爻」は変爻すると「山雷頤 上爻」になります。「山雷頤 上爻」は「由頤 厲吉 利涉大川」よりてやしなう あやうけれどもきち たいせんをわたるによろし。
大変ではあるが、養われる、育つ「山雷頤」が、みんなを養うイメージです、それは大変なことですが、やってみることが良い、というイメージです。
なるほど。
「山羊座」という「社会」で努力し、成長したことによって「使命」「やるべきことが見えてきた」とも言えますし、簡単な気持ちで行えば大変なことになる、ということでもあります。
でも、やりたければ止まらないのが「水瓶座」だね。
そうも言えます。