今回は特別企画「易経 十二消長卦」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 十二消長卦」になります。
今回は「上六 坤為地 易経 十二消長卦」です。
坤為地の卦辞は「元亨 利牝馬之貞 君子有攸往 先迷後得主 利西南得朋東北喪朋 安貞吉」おおいにとおる ひんばのていによろし くんしゆくところあり さきんずればまよい おくれればぬしをえる せいなんにともをうるによろし とうほくにともをうしなうも ていにやすんずればきち。
上爻は「龍戦于野 其血玄黄」りゅうやにたたかう そのちげんこう、です。
「龍」は空を飛ぶイメージですが、なぜ地にいるかと言えば、「実現化」の為です。
「地」は「実現」のイメージもあるね。
その血、玄黄、ですから、黒と黄色です。これも、現実化、そして「血」は犠牲、努力も意味します。
「十二消長卦」は「星座」とも対応します「十二消長卦」では「坤為地」は「十一月」に対応し「二十四節気」では「小雪」「大雪」に当たりますので「西洋占星術」では「射手座」に当たります。
そして「龍」のイメージである「乾為天」は「双子座」のイメージで、無意識の働きを意味します。
「双子座」と「射手座」は反対側にある「対向星座」だから、融合が難しいね。
そのイメージが言葉の激しさに表れています。
「坤為地 上爻」は変爻すると「山地剥 上爻」になります、「山地剥 上爻」は「碩果不食 君子得輿 小人剝廬」せきかくらわれず くんしよをえ しょうじんろをはくす。
要するに、慌てず、果実の落ちるのを待つ、しっかりと目標を持つ君子は使命に向かい、そうでない志の無い人は、棲家を追われる、という言い方です。
どっちにしろ、大きく変わらざるを得ないのですが、君子は順調に、そうでない人はトラブルに見舞われて変化するようなイメージです。
なるほど。