今回は特別企画「易経 十二消長卦」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 十二消長卦」になります。
今回は「九三 天風姤 易経 十二消長卦」です。
卦辞は「女壯 勿用取女」じょさかんなり じょをめとるにもちいるなかれ。
爻辞は「臀无膚 其行次且 厲无大咎」です。いさらいにはだえなし そのいくことじしょたり あやうけれどもおおきなとがなし。
おしりの皮がむけていて、落ち着きなく、ゆっくりすることが出来ないが、行くことも逡巡する、しかし、そのおかげで大きな咎が無い、と言っています。
ろくなことないじゃん。
そうです、しかし「十二消長卦」としてつながりを考えれば「乾為天」で種を蒔き、「天風姤」で、初爻の「陰(使命、仕事、女)」に従い、後はそこに向かい続ける「天風姤」は「二十四節気」で言えば「夏至」「小暑」です。
要するに「じっくり成長して脱皮する」「蟹座」のイメージだ。
そう考えれば、成長中で焦る気持ちが無いわけではない、「比せず応ぜず、中もない」「三爻」は落ち着きはないが「陽位」に「陽」で位正しく、慌てなければ大問題にならないと言っています。
「天風姤 三爻」を変爻すると「天水訟 三爻」になります、簡単に言えば、文句はあっても元の仕事に戻って欲を出さなければ最終的には吉である、と言っています。
要するにしっかり頑張れ、ってことか、蟹座的だな。
「乾為天」で蒔いた種をしっかり育てろ、ということですね。