今回は二桃三士(にとうさんし)です。
はかりごとで、相手を倒すことです。
え!桃で?
桃で。
投げつけたの?でも2個で3人?まあ、野球のピッチャーなら可能かな?
はかりごと、って言ってるじゃ無いですか、そんな力技じゃありません。
中国の春秋時代のお話で、自己主張の強い困った三人の部下たちに、2つの桃を用意して「自分の功績が高いと思った者がこの桃を食べよ」と言ったところ、そのうち2人はすぐに桃を食べました、しかし、桃を食べなかった人が実は一番功績があると知り、食べた二人は自害しました。
バカじゃないの!命を大切にしなさい!
で、生き残った功績の高い人も、自害した二人を見て申し訳なく思い自害しました。めでたしめでたし。罠を仕掛けた人は大変喜びました。
…。桃で。譲り合いなさいよ。
いや、別に、超、桃が食べたいんじゃなくて、名誉の問題だったんですよ。自分が一番だ!って言うことです。
なんか、変な所がマジメなような愚かなような、訳のわからない三人だね。
自意識がものすごく強い人間は使う方も使いにくいですからね。
なるほど。あー桃喰いたくなってきた。
出典は「晏子春秋」でした。