今回は特別企画「中国文学哲学としての易経三百八十四爻」です。占いではない哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経三百八十四爻」になります。
今回は「地天泰(ちてんたい)」三爻です。
「地天泰(ちてんたい)」は、易者さんが看板に使うほど良い卦とされています。陰陽のバランスが取れるイメージです。「天沢履(てんたくり)」の挑戦を良くバランスを取り泰平のイメージです。全ての爻が応じていることでそういうことが示されています。
三爻の卦辞は「无平夫陂 无往不復 艱貞 无咎 勿恤其孚 于食有福」どんなに良いことにも良くないことにも、反対の面はある、去ることもあれば来ることもある、辛い時もあれば楽しい時もある、それをしっかり受け入れ、人生に喜びを見つけ、報われないことばかり嘆いてはいけない、ということです。
どういう感じなの?
幸せのようなものを利益や財産のようなものばかりで測ったりすると、上手く行っていない、以前より結果が出ないことを嘆くばかりになります、常に変化し続ける世の中で、現実を受け入れながら本質をつかんで生きて行くことを推奨していると言えるでしょう。
平和が続けば油断して、失えば嘆いて、そんな短絡的な人生では喜びを味わうことも出来ないし他人の気持ちを考えることも出来ませんからね。
なるほどねぇ。
三爻で「陽」は終わってこれからは、四爻からは、しっかりやる必要がある「陰」ですからね。
出典は「易経」でした。