今回は大方無隅(たいほうぐうなし)です。
寛大な人の心には暗い部分、尖った部分が無い、ということです。
「大方」って四角じゃないの?大きな四角。
そうです、そうですが、しかし、その大きな四角は大きいのでどこに角があるか判らない、ということです。
広すぎて、途方もない、ってことかな。
そういうイメージもありますね。矛盾する言葉を用いることで伝えようとした、とも言えます。
なるほどね。いろいろ想像させようとしているとも言えるし、みんなが理解できる言い方が無いもの、ってことか。
「大方無隅(たいほうぐうなし)」を「寛大な人の心」って言うのは結構珍しい説明じゃない?
そうですね、この今回の解釈は中国資料を参考にしています、哲学の話なので色々な答えがあって、これ一つが正しいという訳ではないのです。
そういうことか。違うからどっちかがあっていてどっちかが間違えている、という単純なものじゃないんだ。
出典は「老子道徳経」世に言う「老子」でした。