今回は特別企画「中国文学哲学としての易経三百八十四爻」です。占いではない哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経三百八十四爻」になります。
今回は「天火同人(てんかどうじん)」三爻です。
「天火同人(てんかどうじん)」は、「天地否(てんちひ)」のふさがりが晴れ、同じ志の人々とつながって行くイメージです。自分の気持ちに向かう人、目標を達成したい人が力を合わしていくことを意味します。大きな目標に思い切って向かうのが宜しいでしょう。
三爻は「伏戎于莽 升其高陵 三歲不興」つわものをくさむらにふせ そのこうりょうにのぼる さんさいおこらず。
どういう感じなの?
軍隊を準備して時期を待ったけど、チャンスがなく三年チャンスがなかった、ということです。
ダメじゃん。
戦って解決することではなく、自分を油断せず磨く時期だ、という言い方が出来ますね。
なるほどー。
「三爻」は「陽位」に「陽」で強く、はやる気持ちもあるけれども、つながった「二爻」の「中」を得た「陰」でバランスを取ります。
「三爻」は「二爻」に比していますからね。
ただ「三爻」は「上爻」に応じず、「四爻」とも比していません。
出典は「易経」でした。