今回は常用漢字(じょうようかんじ)です。
一般の生活において現代の国語を表すのに適していると推奨される漢字の目安、です。
強制的なものじゃないんだね。戦後直後の当用漢字の後に出たのが「常用漢字(じょうようかんじ)」かな。
常用漢字は、古くは、1923年(大正12年)に作られましたが、実施予定日の9月1日に関東大震災が発生したので、お蔵入りになりました。
そんなことがあったんだ。
その後、上記のものに修正を加えて、1931年(昭和6年)に告示されました。1858字ありました。
当用漢字より古いんだね。
1942年(昭和17年)の常用漢字は、常用漢字と準常用漢字に分かれていました。
そして、戦後直後1946年(昭和26年)に当用漢字が告示されました。
戦後直後で、漢字廃止論もあったから、”さし当たって使う”と言うことで当用漢字ってなったんだよね。
そして1981年(昭和56年)に常用漢字が告示されました、当用漢字は使用制限に近い感じでしたが、常用漢字は、あくまでもゆるい推奨と言うイメージです。
この時の常用漢字は、地名でも入っていなかったりしたよね。岡山の「岡」とか、埼玉の「埼」とか、近畿の「畿」とか、入ってない。
そうですね、それで2010年(平成22年)に、それらの漢字が追加された新しい常用漢字が告示されました。
でも、今度は「鬱(うつ)」とか「麓(ふもと)」とか難しい漢字も入っているよね。
ワープロやパソコンの普及によって、書くことを前提としない「打つ文字」としてよく使うものが導入されたわけです。
なるほど、書けなくてもいいのね。
そういうことです。でも、何回か書いてみれば結構覚えられるものですよ。