今回は斧鉞之誅(ふえつのちゅう)です。
極刑、重刑のことです。
まあ、斧(おの)。鉞(まさかり)で誅だもんね、他に無いよね。
何か深いエピソードでもあるの?
無いです、ただ、極刑のことを言うために出て来ただけです。
荘子が野ざらしのドクロと会話する話の中に出て来た言葉です。
どんな話?
荘子が野ざらしのドクロを見つけて、どうしてこんなことになってしまったんだ!と話しかけます、この中に「斧鉞之誅(ふえつのちゅう)」は出て来ます。
そしてそのドクロを枕に寝たのですが、そうするとドクロが夢に出て来て話を始めます。
何じゃそりゃ。
まあ、荘子ですから、想像の例え話です。
そして、ドクロは「あなたは心配して言ってくれてるんでしょうが、死んでしまえば煩わしいことも無いですし、上司も部下も無く季節に追われることもない」と言います。
荘子が「冥府(あの世)の役人に頼んで生き返らせてあげましょうか?」というとドクロは断りました。
なんか変な話だね。
生と死について、死の側から考えることで、生きるとはどういうことか考えるきっかけを与えるような話ですね。
ふーん。
出典は「荘子」でした。