今回は渭樹江雲(いじゅこううん)です。
はるか遠くの人を思う言葉です。
何となく素敵な言葉な気がする。
渭は「長安」のことで、江は「江東」のことです。
長安にいる杜甫が木々を見渡しながら、江東にいる日暮れの雲を見る李白を想い、いつか一緒に酒を飲みたいな、という詩の一部分の言葉です。
へー、杜甫が自分が木々を見渡してるのは良いけど、李白は寝てるかもしれないじゃん。
まあ、雰囲気ですから。ただ李白を想う、ではなくお互いに外で自然を見ているところにはるか遠くでもつながっている感が出ているわけですよ。
詩には 渭北春天樹 江東日暮雲 と書いてあります。
出典は杜甫の詩「春日憶李白」でした。