今回は特別企画「中国文学哲学としての易経三百八十四爻」です。占いではない哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経三百八十四爻」になります。
今回は「坤為地(こんいち)」初爻です。
「坤為地(こんいち)」は、とにかく地道に結果を出すために努力するイメージです。支える、順(したが)う、そんなイメージです。
しっかり頑張る感じなんだね。
初爻は「履霜 堅冰至」しもふみて、けんぴょうにいたる。です。
「冰」要するに「氷」のことですが、この象徴はよく北欧神話にも出てきます、これが融けると水になって流れ出すことで、何かをしたくなる、何かをするイメージにつながり「乾」のイメージにつながります。
「乾」は「乾為天」の「乾」か、良いんじゃないの?
「坤為地」での「冰」はやはりしっかり処理することが大切です、今は積み上げる時ですからね。その意味で、霜は踏みつけていると堅い氷になってしまうよ、と言っているのです。
自分のやりたいことに目覚める「乾為天」と、積み上げる時の「坤為地」では気持ちの扱いが違うってことなんだね。
そういうことです。
出典は「易経」でした。