今回は無物之象(むぞうししょう)です。
目に見えず、触れも出来ないけど、確かにある、「世界の法」のようなもの、「道(タオ)」のひとつの表現方法とも言えます。
「道」って道路?
道路じゃありません、宇宙の法則のような宇宙の理(ことわり)のようなものです。
その「道(タオ)」に逆らうことで人は無駄に苦しみ悩んでいる、というのが老子の考え方とも言えます。
どういうこと?
人間は実際には必要のないものを、絶対必要と勘違いして悶絶して苦しんでいる、と言えます。
でも、全部要らないっていうのもダメ人間じゃないの?
中庸(ちゅうよう)を行け、ということです、まあ、バランスで考えろ、ということです。
目に見えず、形もない、そうか、それは「人の常識、考え方」を越えた当たり前のこととも言えるんだ。
しかし、人は常識に安心感を覚えます、それは自分で考えるのをやめて、周りがそう言っているから、それが正しいと思ってしまうから陥ってしまう罠でもあります。
自分で何が必要か、何が要らないか考えてみるのも大切かな。
そういうことですね。
出典は「老子道徳経」世に言う「老子」でした。