かえるさんとにわとりさん「四字熟語」

四字熟語を通して言葉を考えるブログです。かえるさんと、にわとりさんがご案内します。

唯有道者(ただゆうどうしゃ)

 

唯有道者

 今回は唯有道者(ただゆうどうしゃ)です。

 

 この言葉は「ただ有道者のみは」というイメージの言葉です、人は天の道を知らず、登り上がることばかり望むが、そういう「道(タオ:世界の自然法則のようなイメージ)」を知らないことは人を不幸にするし、嘆かわしいことである、「ただ、有道者」のみは、「自らを誇らず」「余分に求めることも無いので」「禍(わざわい)を萌(きざ)すことなし」と言っています。

 

 「唯有道者(ただゆうどうしゃ)」だけで、それ全部浮かべるの?!

 

 そうですよ、中国古典なんてそんなもんです、文脈を判らず考えずに「四字熟語」を学ぶ意味はあまり無いですからね。

 

 とは言え「四字熟語」は学術用語で無いので単なる「四文字の熟語」でもあります。

 

 なるほど、それをどうとらえて接していくかは自分で決めるものだ、という意味もあるのか。

 

 そう考えて頂けると「中国古典」に触れる面白さを感じて頂けるのではないかと思います。

 

 出典は「老子道徳経」世に言う「老子」でした。