かえるさんとにわとりさん「四字熟語」

四字熟語を通して言葉を考えるブログです。かえるさんと、にわとりさんがご案内します。

不見而名(ふけんじみょう)

不見而名

 今回は不見而名(ふけんじみょう)です。

 

 見ずしてしっかり察知する、理解することです。

 

 いや、いくら何でも無理でしょ。

 

 見ずにして名(あき)らかにする、それは、物事の仕組みをしっかり理解していれば、現場で見ている人たちよりも深く理解できる「道(タオ)」を理解した聖人には可能なのです。

 

 例えば、夫婦げんかの話を聞いたら、単に仲が悪いと思いますね。

 

 そりゃそうでしょ、仲が悪いからケンカするんだから。

 

 しかし、実際は、一緒に住んでいることが息苦しいだけで、少し距離を取ったら非常に快適になってケンカしなくなる、と言うことがあります。

 

 何で?どうして?

 

 それは人は上手く行かないと誰かのせいにする癖があるからです。

 

 そうか、例えば占い師はそういうことが、お互いのセリフやお客さんの申告から想像つくんだ、要するに本人たちより良く判るんだ。

 

 まあ、これは小さな例えですが、賢人、聖人とは広くにわたってそういうことだということです。

 

 出典は「老子道徳経」世に言う「老子」でした。