今回は特別企画「易経 六十四卦卦辞」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 六十四卦卦辞」になります。
今回は「地風升(ちふうしょう)」です。
卦辞は「升 元亨 用見大人 勿恤 南征吉」しょうは おおいにとおる もってたいじんをみる うれうるなかれ なんせいしてきち。です。
「地風升」は上卦が「坤:地」で下卦が「巽:木」です、地面の下の木、それは即ち地面の下の種、ということです。
これから育つんだね。
ですから、立派な人、君子を見て、結果に向かって頑張りましょう、というような意味になります。「南」は後天図では「離」先天図では「乾」になります。要するに意識的には目標に向かって進む、無意識的には無意識に従う、ということになります。
「大人」は「君子」要するに立派な人ですが、レベルの高い自分「無意識」も意味しています。
ひとつ前の卦が「澤地萃」ですから、集まったら、登り始める、上がっていく、ということで、「地風升」が当てられています。
「澤地萃」が「種」になったんだね。細かく積み上げていくイメージの卦なんだね。
裏に潜むものを示す「裏卦:錯卦(全ての爻の陰陽を逆にする)」は「天雷无妄」です。よこしまな心、結果ばかりに捕らわれるより、しっかり目の前のことに努力することを推奨している面が似ていますね。
裏に潜むものを示す「裏卦:錯卦(全ての爻の陰陽を逆にする)」は「澤地萃」です。
集まってきて「種」になるのが「澤地萃」、その種が育っていくのが「地風升」なんだね。相手からは種が出来ていく、準備しているように見える、ってことかな。
そういうことです。
䷭46地風升(ちふうしょう) 裏:天雷无妄 綜:澤地萃
地風升(ちふうしょう)初爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
地風升(ちふうしょう)二爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
地風升(ちふうしょう)三爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
地風升(ちふうしょう)四爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
地風升(ちふうしょう)五爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
地風升(ちふうしょう)上爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」