かえるさんとにわとりさん「四字熟語」

四字熟語を通して言葉を考えるブログです。かえるさんと、にわとりさんがご案内します。

沈鬱頓挫(ちんうつとんざ)

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f:id:KAERUSAN:20181024170350g:plain 今回は沈鬱頓挫(ちんうつとんざ)です。

 

f:id:KAERUSAN:20181024170350g:plain 思いの深い抑揚や起伏のある奥深い詩、と言うことです。杜甫(とほ)の詩の風格を述べた言葉です。

 

f:id:KAERUSAN:20181024191457g:plain え!なんかめっちゃダメな感じじゃない?

 

f:id:KAERUSAN:20181024173205g:plain いや、そんなこと無いですよ。

 

f:id:KAERUSAN:20181024173012g:plain 「沈鬱頓挫(ちんうつとんざ)」だよ!

 

f:id:KAERUSAN:20181024172535g:plain 字のままに見ても判りますよ「鬱(うつ)」は、おおわれる、さかんに、と言う意味もありますから、

 

f:id:KAERUSAN:20181024172138g:plain 「深く沈み、おおわれる」まあ、「入り込んで良く考える」と言うような思いの深さを意味します。

 

f:id:KAERUSAN:20181024173012g:plain 「頓挫(とんざ)」はダメな意味でしょう?途中でやめるみたいな。

 

f:id:KAERUSAN:20181024172535g:plain そう言う意味も有りますが、この言葉の場合、抑揚や起伏があり、停頓(ていとん:いきづまる、急に止まる)のある趣のある作りこまれた詩のことですから、

 

f:id:KAERUSAN:20181024173205g:plain 大変奥深い詩を指しています。

 

f:id:KAERUSAN:20181024172732g:plain そうなんだ、字のままみたらダメっぽいけど。

 

f:id:KAERUSAN:20181024172138g:plain 杜甫のように素晴らしい奥深い詩を褒める時などに使えますが、普通使いませんね。

 

f:id:KAERUSAN:20181024194809g:plain そんなのマニアしか判らないよ。

 

f:id:KAERUSAN:20181024170350g:plain 出典は、杜甫の「進雕賦表」でした。