今回は特別企画「易経 六十四卦卦辞」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 六十四卦卦辞」になります。
今回は「火澤睽(かたくけい)」です。
卦辞は「睽 小事 吉」けい しょうじ きち。
ひとつ前の卦が「風火家人」で家の中の決まりが行き詰れば必ず背きあう、「火澤睽」は背きあう意味です。
上卦が「離:火」で下卦が「兌:沢、水」ですから、火と水で背きあう、ということです。しかし「離」は明るく、「兌」は喜ぶ意味があり、小さな事なら協力し合える、ということで「小事 吉」となっています。
良い所を活かしあうってことかな。
「風火家人」の続きですから、感情的になって追いかけるより良い所を認め合って力を合わせること、和して同せず、といった感じですね。
裏に潜むものを示す「裏卦:錯卦(全ての爻の陰陽を逆にする)」は「水山蹇」です。「水山蹇」は大きな問題があり足が進まないイメージです。「火澤睽」も、背きあうことにより問題が大きくなる意味があります。
仲直りも足が重いよね。
相手からどう見えるかを見る「綜卦(卦の上下を逆転させる)」は「風火家人」です。背きあうのは、仲の良さが固定して自分の立場を拡大したい、相手に不満を持つようになって起こります。
「仲良く」出来ている時は分を守れている時でそこからはみ出ると問題が生ずるよね。
䷥38火澤睽(かたくけい) 裏:水山蹇 綜:風火家人
火澤睽(かたくけい)初爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
火澤睽(かたくけい)二爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
火澤睽(かたくけい)三爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
火澤睽(かたくけい)四爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
火澤睽(かたくけい)五爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
火澤睽(かたくけい)上爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」