今回は特別企画「易経 六十四卦卦辞」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 六十四卦卦辞」になります。
今回は「山天大畜(さんてんたいちく)」です。
卦辞は「大畜 利貞 不家食吉 利渉大川」たいちくていによろし かしょくせずしてきちなり たいせんをわたるによろし。
「山天大畜」は上卦が「艮:山」で下卦が「乾:天」です、ですから、大きい山の下に自分の強い気持ちを秘めている、そう考えれば、「天雷无妄」で、真心で行動していれば自然に自分に蓄積されていく、ということです。
そして「山」には無意識的な願望の源もありますから、その中に自分の気持ちを秘める、そこから吸収するような意味もあります。
要するに「実」も「内面」も蓄積していく、そうなったら家でゆっくりするのではなく朝廷で頑張るのが良い、大きな川を渡れ、思い切ってやるべきだ、ってことか。
そういうことです。
裏に潜むものを示す「裏卦:錯卦(全ての爻の陰陽を逆にする)」は「澤地萃」です。集まるべきところに集まっていく、ということです、それは「集まるべきところであれ」という意味でもあります。
なるほど。
相手からどう見えるかを見る「綜卦(卦の上下を逆転させる)」は「天雷无妄」です。誠に向かって打ち込んでいれば、自然に集まってくる、ですから、それは、欲が無いように見える、ということです。
そうであれば集まってくる、ということか。
䷙26山天大畜(さんてんたいちく) 裏:澤地萃 綜:天雷无妄
山天大畜(さんてんたいちく)初爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
山天大畜(さんてんたいちく)二爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
山天大畜(さんてんたいちく)三爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
山天大畜(さんてんたいちく)四爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」