今回は特別企画「易経 六十四卦卦辞」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 六十四卦卦辞」になります。
今回は「艮為山(ごんいさん)」です。
卦辞は「艮其背不獲其身 行其庭 不見其人无咎」そのせにとどまりそのみをえず にわにゆきて そのひとをみずとがなし。
「艮為山」のひとつ前の卦は、動く意味の「震為雷」ですから止まる意味の「艮為山」がここに位置します。
そして「艮為山」は「艮:山」が重なっている卦です、よく考えて動かないイメージ、動くべき時までじっとしているべき時だと言うことです。
その背にとどまり、は無意識に向かい合うイメージです。
背中は日常意識しない部分だからだね。
そして、自分でありながら自分でないようなイメージ、そして自分に向かい合うので他者を見ない、それ即ち、本当の自分としっかり向かい合う意味で他者を気にしないことをすれば咎なし、と言っています。
しっかり自分自身に向かい合わないと咎あり、ってことか。
そういうことです。
裏に潜むものを示す「裏卦:錯卦(全ての爻の陰陽を逆にする)」は「兌為澤」です、「兌為澤」は他人と繋がりたいイメージです、それは「艮為山」は繋がっているからこそ見えない自分を見る必要がある、「兌為澤」は繋がっていないからこそ繋がりたい意味でお互いの意を内包していると言うことです。
なるほど。軸が同じなんだ。
相手からどう見えるかを見る「綜卦(卦の上下を逆転させる)」は「震為雷」です。「震為雷」は動くべき時、「艮為山」は動くべき時でない、という意味では常に隣りあわせでもあり、動かないこそ、いつ動き出すか、というように見えるということです。
「易」は、自分の視点、で考える人間に対して、相手からどう見えるか、という視点で今の状況を的確に考える癖をつけてくれるね。
占いの基礎とも言えますね。
䷳52艮為山(ごんいさん) 裏:兌為澤 綜:震為雷
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