今回は特別企画「易経 六十四卦卦辞」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 六十四卦卦辞」になります。
今回は「山火賁(さんかひ)」です。
卦辞は「賁 亨 小利有攸往」ひはとおる すこしくゆくところあるによろし。
ひとつ前の「火雷噬嗑」で、しっかり嚙み合わせたので、今度はそれを飾ります、「山火賁」は飾る、という意味です。
派手にする感じ?
どう飾るか、というのをよく考えるべき卦です。しっかり見せることも大切ですが、虚飾にならないよう考えるべきでしょう。飾らないことが最大の飾りである、というイメージもあります。
なるほど、カッコばかり付けていると軽薄な感じもあるもんね。
「山火賁」は上卦が「艮:山」で下卦が「離:火」ですから、山を照らしているイメージですが、だからこそ「良く見える」ので、しっかり飾りなさい、ということです、「火雷噬嗑」的に言えば、簡単に根拠もなく人を裁いてはいけない、というようなことです。
そういうことね。
裏に潜むものを示す「裏卦:錯卦(全ての爻の陰陽を逆にする)」は「澤水困」です、これは困ることによって大事なことに気付く、というイメージです。
なるほど、しっかり飾る、も良く考えてやらないとどう思われるか分からないってことか。
相手からどう見えるかを見る「綜卦(卦の上下を逆転させる)」は「火雷噬嗑」です。やっぱり、裁くならよく考えないとみっともないですね。
裁く立場なら、何がみっともないか、どう飾るべきか、自分の立場と「どう飾るか」を考えないといけない時なんだね。
そういうことです。
䷕22山火賁(さんかひ) 裏:澤水困 綜:火雷噬嗑
山火賁(さんかひ)初爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
山火賁(さんかひ)二爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
山火賁(さんかひ)三爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
山火賁(さんかひ)四爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
山火賁(さんかひ)五爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」
山火賁(さんかひ)上爻 - かえるさんとにわとりさん「四字熟語」