今回は特別企画「易経 六十四卦卦辞」です。哲学としての「易経」のお話です。カテゴリーは「易経 六十四卦卦辞」になります。
今回は「風地観(ふうちかん)」です。
まず「風地観」の卦辞は「盥而不薦 有孚顒若」てあらいてすすめず まことありてぎょうじゃくたり。です。
「観」は「見る、見せる」の両方の意味があるので、「観られる」意味もあります。
そして「観」は字源に「雚」があり、「灌」も字源が同じで、「洗う」という意味があります。
だから手洗いて、って入ってるのか。
そして「風地観」は上卦が「巽:風」で、下卦が「坤:地」なので、上に風が吹き、下に影響を及ぼすイメージで、偉い人たちがしっかりしているのを見て庶民も感化されるイメージがあります。
そして「卦辞」は神前儀式を行い、民衆にそれを見せることで感化すること、それを手を洗ってキレイにする、そして心を込めて儀式を行い孚を伝える、そして、下のものはそれを真剣に見守るのです。
なるほど、繋がってる感じだね。
裏に潜むものを示す「裏卦:錯卦(全ての爻の陰陽を逆にする)」は「雷天大壮」です。勢いが盛んである、ということは謙虚さが必要である、それこそ「観られている」ということをよく考えなさい、ということです。
「風地観」は「十二消長卦」で「昔は八月(今の九月)」「雷天大壮」は「昔の二月(今の三月)」ですから、その勢いの衰えも考慮せよとも考えられます。
「雷天大壮」は勢いが強い、そして勢いの付きすぎを考える卦と言えます。
「風地観」の、ひとつ前の「地澤臨(十二消長卦で昔は十二月、今の一月)」では、「八月」は凶って言ってたね。
そうですね、相手からどう見えるかを見る「綜卦(卦の上下を逆転させる)」は、その「地澤臨」ですから、しっかり良くなる前のことも思い出すこと、「観られている」ということで謙虚さを心掛けるよう言っていると言えます。
そうなのね。
「風地観」は「観る」ということがポイントで、観る側なのか、観られる側なのか、よく考えることが非常に重要です。
䷓20風地観(ふうちかん) 裏:雷天大壮 綜:地澤臨
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